ハルが待ち針飲んだ?

深夜、ミシンを使ったりドール用の洋服を作っている私。 いつものように裁縫箱を開けて、さぁやるか と思った時に、ハルが裁縫箱に顔を近づけて何かクンクンし始めた。 
危ないので、「こらっハル ダメよ」と言って遠ざけようとしたら ゴックン とハルが何か飲み込んだ。
えっ と思い裁縫箱の中を見たが、ボタンではないしそんなに小さなものは入っていないはず。
いったい何を飲み込んだのかーといろいろチェックしたら、待ち針が一本足りない。


えーっっ えーっっ まさかーっっ。


でも深夜の1時。医者が開いてるはずも無い。


眠れない夜を過ごし、朝になるのを待ちかねて獣医さんのところへ行った。
早速レントゲンを撮って貰ったら、胃の中に疑わしきものが見える。 長さ2㌢の短い待ち針に長さも近い。
獣医さんも気になるらしく、「胃を切開しましょう」と言われた。そのまま預けていってくれ、というので、ハルを1人残して私は仕事へ行った。


仕事に集中できるはずも無く、それでも何とか夕方を迎えた。
TELで確認したら、胃を切開して洗浄したが、針は出ない、との事。腸も洗浄したが、やはり出なかったとの事。排泄する可能性もあるし、術後の管理もあるので、一晩入院 となった。

吐き気が続いているらしい。
心細いはずだが、なんとも仕方が無い。


本当に針を飲み込んだのかどうかは確実ではない。
でも、部屋中くまなく探しても針は落ちていない。
本数はいつも確認しているから、間違いなく1本足りない。
それに、確かに何かを飲み込んだ瞬間を見ている。

これで自然排泄したらラッキーだけど、それなら何故切開をしなければならなかったのか、でも、腸に刺さったりしたら大変な事になるし、それよりも飲み込んではいないかもしれないし、考えれば考えるほど、奈落に落ち込む感じ。


ハル、ごめんね、ごめんね。
飼い主の不注意で、辛い思いをしているだろう。


落ち込んでいる私に、いつもは寄り付かない琥珀が煩いくらいに擦り寄ってくる。
ゴロゴロ喉をならして、頭をグイグイ押し付ける。しっぽをからめてくる。
慰めてくれてるんだろうか・・・・。